1. |
intro
01:06
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妻が風呂に入る隙間時間
にフローするマジカルなリアリズム
刻むリズムそれは生と老と病と死の四拍子
呼び寄せる音と言葉に
従い舌がautomatic
大人になれど 終わらないschool days
俺の中にいるのは俺の俺による俺のための俺だけ
他の誰も出番ねえ劇が始まるそろそろ
いうなれば、おもひでぽろぽろ
きみはきみで
おれはおれで
腹は減るし
ヘルはヘル
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2. |
地獄Ⅰ
02:52
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おれのギブソン
柄はサンバーストでunpluged
what i wanna do is バンド
嘲笑うならファッコフ
クラクション
tuning出来ぬpassion
中二のはなし 音楽の時間
吉田くんと高羽くんと組んだ
cool downする間もなく集まる
高羽くんのお宅 瞬く間 でも
勝手に集まった平野くん、江田くんが庭でサッカー
勝手に集まった戸山、斎藤くんが庭でサッカー
いつの間に増やすなメンバー
計画を歪めんな
やる曲いつの間に変えてんな
あの頃5枚1000円で借りてきたCD
のなかにいた中村一義
このあいだFIRST SLAM DUNK見てから
胸が痛いその理由を探し
たどり着いたコインロッカーの鍵
なぜかポケットのなか
あんなのゴミ 庵野秀明の
幼稚さには付き合いきれないと
鳥心で吐露してた先輩
エヴァの話題になると
冷静で居られない
世界に帰りそびれたシンジくんなら
ここ 詩人気取り描いてるCGの桃源郷
CGC偽物
幾度もしくじり
幾度恥ずかし死にしても
あのきらめき
あきらめきれない
あくまで目眩むばかりのAquarium
おれはパラディ島に下り国を建てた
大工おれ音楽家おれ
独裁者も奴隷も皆おれ
デスクトップの国土で
起動したDAWから初音ミクの声が
「高羽くんも吉田くんも
VOCALOIDだったら良かったのにね」
このあいだFIRST SLAM DUNK見てから
胸が痛いその理由を探し
たどり着いたコインロッカーの鍵
なぜかポケットのなか
だけど
開けない方がいい気がした
開けない方がいい気がした
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3. |
地獄Ⅱ
02:54
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弾ける火花
干からびた土地に光が溢れ 炸裂
日々の流れ 引き裂かれ 罅割れ
響き合う別々のもの同士 驚き
破れる非対称性の鉄格子
画用紙広げ机の上で図形
並べ それは訪れる偶然
クレヨンの線から膨らむイメージは車
この手でクリエイト はじめての瞬間
世界にcrack
めまい くらくらするような感覚を探し
小林くんのお宅にお邪魔し
一人絵を描いてた
小林くん放ったらかし
あれから幾千の小節 未だ
探し歩くあの日の火花
おれは小銭は要らない
上の空
段差には気づかない松傘
in the dark
おれがしたいのはこれ いくら稼いでも
これがしたいのはおれ ここが火星でも
何の話だっけ
聞いてない話
人でなし
相槌うちながら内心
歌詞を推敲
探るsweet spot
右左 吟味
義務を遂行してるふりで
gimme a minute タンマ
人の目を盗み 端末に
メモるフレーズ
拾ったものとりあえず
くちに入れる
別にただのunsatisfied 35
ゴミ漁りではないんす
ナイッシュ 蜜の味
三井寿 三つ子の魂
あれ以来 見つからない
探したけど ピースハマらずに
イラつく relaxできない到底
ちらつく時計
今も進行形
で溶けていく時
おたくらはおトクでもしとけ
おれはとにかく遠くへ
とっくに手遅れ
だとしても邪魔しないでおくれ
walk this way
おれがしたいのはこれ いくら稼いでも
これがしたいのはおれ ここが火星でも
誰にもおれを代弁することはできない
おれの大便気張れないAI
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4. |
地獄Ⅲ
03:28
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この世にやってきて やがて旅立つ
までの時間潰しに入った書店
黒い染みが隙間なく並んだ
呪術的と言えなくもない白い紙
それが数百枚重ね束ねられた
呪術的と言えなくもないその塊が
隙間なく並んだ棚が
隙間なく並んだフロア
うろつく浮浪者
無言のフロウのスコールが
俺らを優柔不断にするのさ
一冊あたり平均約10万字
かける 50万冊でおよそ500億字が
すみからすみまで詰め込まれた
呪術的と言えなくもないこの空間
から選んだ1000円足らずが
今まで続く地獄の始まり
丸善ジュンク堂アユミくまざわ
宮脇八文字屋金港堂
一つ積んでは父のため
二つ積んでは母のため
阿澄の休みは部屋のすみ
積み上がる厚みが罪
読んでも読んでも減らない
めくれどめくれど終わらない
戦う睡魔 たかだか数枚
ゆきつもどりつ feel like 数マイル
毎分 流れ落ちる時間と脂汗
ページの谷間をただゆくだけ
この旅路 間に合うわけない
マニアになれない
なぜこんな目にあうかはわからない
見上げるタワー
決して近づくこと能わず でも
進み続けなければいけないのは
進み続けなければいけないから
狭い部屋 寒い冬からSummer day
朝まで彷徨うジャングル・クルーズ
渦に囚われ トライアングルバミューダのごとく
トラヴァイユ その意味するのは「労苦」
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5. |
地獄Ⅳ
02:32
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赤ら顔の悪魔たちに
取り囲まれ 鶏の唐揚げ
平らげ 耐えれん掃きだめで
頽落 ハイデガー
砂から這い出たい
この空気が不愉快
息できない腐海
座敷はさしづめ鮨詰め
缶詰 feel bad to me 何の罪
あいつらが飲んでいるのは何だ
あいつらが飲んでいるあれは何なんだ
ナンマイダ
何名か床で死んでる
けど構わず高まるデシベル
ここは無礼講
プレイロール
ブレインコントロール
されたくないから
目の前のグラス
飲み込めない
どうしても飲み込めない
こんなところで死にたくねー
こんなやつらと死にたくねー
長い時間が流れ
あのラストオーダーから
早何ヶ月
今ごろは描きかけの絵画
描いてた筈が
回転止まらない会話が
考えられない破廉恥
歓迎会の幹事はデビッド・リンチ
理不尽に拉致監禁されて
場違いなカオス*ラウンジ
こいつら顔すら知らんし
互いに裸身晒し
金色のローション
擦り合う金曜の夜
soul to soul
溶け合う境目
時計のない世界で
深める関係
心のボタンにかけられた手
振り払い
物陰に隠れ 書くリリック
「きみらと違い
おれの代わりはいない
悪いが言われるまでもなく
world is mine」
なんでこんなものがみんなこんな好きなの
呑み込まれた暖簾の奥
乗り遅れた俺は則男の子
それなのに
乗れないノリには乗らないし
上げる狼煙
檻の片隅
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